ガス自由化とは?

ガス自由化にはメリットだけではなく、2つのデメリットもある!

ガス会社

ガス自由化のメリットとデメリット

いよいよ2017年からガスの小口需要が自由化されます。

あえて小口需要と付け加えますのは、工場などの大口需要に対する自由化はかなり前にすでに終わっているからです。

さて今回の自由化に対して人々が期待することはいったい何なのでしょうか。

いろいろあるでしょうが、なんと言っても最も期待が大きいのはガス料金の値下げです。

それは自由化によって多くの業者が参入するため価格競争が起きることが予想されるからです。

つまりこれまでは東京ガスや大阪ガスなどの大手企業の寡占状態が続いていたものが、他業界などからの多数の新規業者が参入することによって競争原理が働くため、マーケットシェアが分散すると考えられるからです。

ちなみに現在のマーケットシェアは売上げランキング第1位の東京ガスと第2位の大阪ガスの2社で実に70%近くも占めているのです。

これでは資本主義の大原則である健全な競争原理が働きません。

それ故に人々は自由化がそれを是正してくれると期待を寄せているのです。

ガス自由化後の複雑な料金体系に消費者は混乱しないか?

選択

ガス自由化で料金が引き下げになるのは大歓迎なのですが、はたして喜んでばかりいて良いのでしょうか。

と言いますのは、自由化で参入してくる多くの業者は既存のガス会社と提携して新しい料金体系で市場に臨もうとしているからです。

そうなれば業者の数に応じて「セット割プラン」の数が多くなると考えられます。

少しだけ増えるのなら良いのですが、どうもそうではなさそうで、大量に増えると予想されています。

ということは、ユーザーはどれを選べば良いのか、と選択に迷ってしまいます。

つまり選択肢が多すぎるため混乱を招くのです。

それもそうでしょう。

既存の電力会社だけを見ても、そのほとんどがガス販売を強化しようとしているからです。

例えば東京電力1社をとって見ても、提携先はガス会社、携帯電話会社、有線放送会社など多岐に及んでおり、それら各社と新しい料金体系を組んで新料金として打ち出すのです。

それだけではありません。

ポイントサービスの名の下にクレジット系のポンタ、Tポイント、リクルートなどとも提携して新しいポイントサービスを企てているのです。

消費者はこれだけ多くの中から新たな料金を選択することになるのです。

これでは混乱を招くのが当然といえるかもしれません。

ガス自由化では消費者が損することもある!

上でも触れましたようにガス自由化は料金が下がることが期待できますから、本来は消費者にとってありがたいことなのですが、新料金の選択肢があまりにも多いため、混乱を招かないか?という疑問点があります。

そうしたことも踏まえて、ここからはガス自由化で消費者は損をしないか、という観点からその注意点をみてみます。

選択肢の多さに惑わされてはいけない

前述のようにガス自由化では既存のエネルギー会社の事業拡大と、他業界から新たに参入する会社が入り乱れて、新しい料金体系の商品が売り出されます。

それだけに大変な数の新料金プランが生まれることが予想されます。

数が多ければ選択が難しくなります。

ユーザーは新料金プランを選ぶに際しては冷静に臨み、混乱を起こさないよう注意する必要があります。

プラン内容の不透明さを見破らなければいけない

今回の自由化は、ガスだけの自由化ではなく、電力の自由化も含めた総合的なエネルギーの自由化です。

それ故に電力会社がガスも供給でき、ガス会社が電力も供給できるようになるのです。

ということは既存の会社だけでも取扱商品が2倍になるのです。

これに他業界から新しい業者が参入してくるのです。

これを聞くだけでも自由化後の市場の混乱が容易に予想できます。

心配なのはこの混乱に乗じて、料金や内容で透明性の怪しい商品が出回ることです。

したがって消費者は喜んでばかりではいけません。

確かな選択眼で臨み、そうしたものを見破らなければいけないのです。

ガス自由化で予想されるメリットとデメリットは?

メリット

長い間寡占状態が続いてきた都市ガスの市場が自由化されれば、電力の既存業者をはじめ、他の業界からの多数の業者の参入が予想されます。

その結果競争原理が働きますから、料金の値下げが起きるのは当然のことです。

それに加えてサービスが多様化することも予想されます。

また付帯的なこととして、ガス管の整備があげられます。

つまりガス管が今より整備され、普及網が拡大されるのです。

以上の点を踏まえて考えれば、自由化のメリットは次の3点になります。

  • ガス料金の値下げ
  • ガス供給に関するサービスの向上
  • ガス管網が整備、拡大される

ガス自由化ではデメリットも忘れてはいけない

多くの消費者はガス自由化に対して、料金値下げをはじめとして良いイメージばかり抱いていて、デメリットとも言える悪いイメージは忘れ去っている感があります。

でも世の中のことにはすべてメリットがあればデメリットが付随してくるのです。

前述した問題も含めて、ガス自由化における想定内のデメリットは次の点です。

選択肢が多すぎて選ぶのが難しい

ガス自由化に際して参入してくる業者の数を考えてみてください。

既存の電力会社及び700社以上に及ぶ新電力と呼ばれる会社、こうした会社が自由化に伴ってガス市場にどっと参入してくるのです。

これでは「混乱するな」という方が無理なのかもしれません。

価格が安定しなくなる

これについては日本より遥か先に自由化された欧米を見ればよく分かります。

欧米のガス料金はLNG(液化天然ガス)の価格の変動にともなってガス料金の料金は不安定になっています。

なぜならガス料金は燃料の国際価格に連動するからです。

日本にも同様の結果がもたらされると予想されます。

まとめ

今回のガス自由化に対しては、多くのユーザーが、どちらかというと料金値下げなどのメリットの方にばかり目を向けており、一方のデメリットの方は無視している傾向があります。

しかし自由化によってあまりにも多くの新規参入があるため、市場は少なからず混乱を招きます。

それ故にユーザーもまた混乱する可能性があるのです。

その結果、料金の正しい選択ができなかったり、新商品に紛れこんだ問題のある商品を選択してしまうこともあり得るのです。

そんなことのないようにメリットばかりではなく、デメリットの方にもしっかり目を向けなければいけません。

ガス自由化の一般家庭に与える6つの影響!

ガスコンロ

ガス自由化が一般家庭に与える影響とは?

ガス自由化が一般家庭に与える影響は様々ですが、主な影響は次の5つです。

  1. ガス会社を自由に選べるようになる
  2. ガス料金を安く抑えられるようになる
  3. プラスアルファのサービスを受けられるようになる
  4. 電気とガスのいいとこ取りプランが出てくる
  5. 地域により料金格差が生まれる

これら5つの影響により、日本の都市ガス事情は大きく変わっていくことが予想されます。
それぞれ、順にご説明していきます。

1.ガス会社を自由に選べるようになる

切り替え

まず、最も大きな影響は、今まで地域ごとに固定だった都市ガスの会社を自由に選べるようになることです。

ガス会社を自由に選べるようになると、今までは契約ができなかったようなガス会社とも自由に契約を結べるようになるため、選択の幅が広がります。

ガス料金が安くなる契約先を選べるようになるのはもちろんですが、企業の方針や環境に対する考え方など、より自分の考えに合った企業を選ぶということもできるようになるため、メリットは大きいと言えます。

また、今までは1つの地域に1つの都市ガス会社からの供給だったため、ガスの導管がそのガス会社から供給できるだけの仕様でしたが、ガスの導管を都市ガス会社どうしで繋ぎ、シェアするようになるため、今まで繋がっていなかったガス会社からもガスを導入しやすくなります。

2.ガス料金を安く抑えられるようになる

料金

従来の都市ガスは、国から料金のチェックを受けているものの、地方ごとにガス会社が固定されている状況であるため、他社からの影響を受けずに、ほとんど自由に料金設定ができていました。

事実上の独占状態は、2017年のガス自由化で解消されるため、これからは都市ガス会社どうしが競合し、価格競争が起こっていくことが期待されます。

価格競争が起きれば、従来のように確実に利益の幅を取れる料金設定ではなかなか顧客を獲得するのが難しくなるため、より需要家にとってお得な料金プランも発表され、今までよりもガス料金を抑えられるようになる可能性が高くなります。

3.プラスアルファのサービスを受けられるようになる

サービス

ガス自由化に先駆けて行われた電力自由化で大きく変わったことのひとつに、プラスアルファのサービスで顧客を取り込む動きがあります。

具体的にいうと、会員専用のWEBサービスや、住宅周りの便利サービス、ポイントを貯めて使えるサービスなどです。

例えば、ガス料金を比較するとA社よりもB社のほうが年間で1万円安くなるとしても、サービス面でのメリットが年間でA社のほうが2万円分お得なのであれば、トータルではA社を選んだ方が賢い選択ですよね。

このことからも、サービスはガス自由化でも導入する会社が出てくると期待できますので、料金面だけではなくそれ以外のサービスも、ガス会社を選ぶ上での重要な判断材料になります。

4.電気とガスのいいとこ取りプランが出てくる

設備

電力自由化でもガス会社が参入してきたという背景がありましたが、ガス自由化は逆に電力会社が参入してくるため、より「電気とガスのいいとこ取り」ができるプランが多く発表されるでしょう。

しかも、電気は発電設備が必要ですので、ガス会社が電力事業に参入するのには初期投資が多く必要ですが、電力会社はすでに電気の原料としてガスを購入しているため、電力自由化にガス会社が参入するよりもハードルが低いと言えます。

今までも電気とガスのセットプランはありましたが、2017年のガス自由化以降は、さらに多岐にわたるセットプランが各社から発表されると予想できるため、動向から目が離せません。

5.地域により料金格差が生まれる

料金

都市ガスは地下にガスの導管が必須ですので、従来と同じように採算が合わないという理由でガスの導管が満足に整備されない地域も出てくるでしょう。

そのため、都市部の比較的簡単にガスを開通できる地域では激しい価格競争が繰り広げられ安くガスを購入できるのに、地方では競合どころか、ガスの導管すら整備されない地域もあるかもしれません。

そのため、地域によって大きな料金格差が生まれ、ガス自由化の恩恵を受けられないということも考えられます。

そもそもガス自由化が行われるということは、会社どうしの競争が激しくなるので、採算が合いにくい地域へは手を出さないのが当たり前とも言えます。

ですので、料金格差が生まれるのを防ごうとしても、なかなか解消は難しい問題ですね。

ガス自由化後は家庭ごとに合ったプランを選ぼう

今回はガス自由化によって一般家庭にどんな影響が出るか、考えられることをご紹介いたしました。

ガス自由化が開始するのは2017年の4月からですので、実際にどんな影響が出てくるかは開始するまで分かりませんが、自由化が行われれば、今まで安定していたガス会社も、経営戦略を変えていかなくては厳しい状況へと追い込まれると予測されます。

そうなれば、各社生き残りをかけてさまざまなサービスや料金プランで顧客を取り込もうと努力していきますが、自由化が始まったからといって、やみくもに会社を乗り換えるのは危険です。

生活に必ず必要な「エネルギー」を供給する会社の選択ですので、ご家庭に合った会社や料金プラン選びをしっかりと行い、後悔のないようにしてくださいね。

ガス自由化でも安全性・安定供給が保証されている4つの理由!

安全性

ガス自由化とは

ガス自由化とは、これまで地域の都市ガス会社1社からしか選ぶことが出来なかったのが、複数社から選ぶことが出来るようになる制度であり、私達消費者に与える最大のメリットは、ガス代が安くなることです。

ガスというのは、大きく「都市ガス」「簡易ガス」「プロパンガス(LPガス)」のように3つのタイプがあります。

2017年4月からのガス自由化では、都市ガスと簡易ガスが対象となっています。

敷地内に専用のガスボンベを設置し、そこから配管を通じて家庭内にガスを供給するプロパンガスに関しては、既に1996年には自由化が始まっています。

ちなみに簡易ガスというのは、団地やマンションなどの70戸を超える共同住宅で主に使用されているガス供給方法となります。

都市ガスと簡易ガスの自由化により「料金低下」「様々なサービスとプランの登場」「導管網の整備」など、数多くのメリットが期待出来ます。

新規参入会社について

新規参入会社

ガス自由化により、従来までの大手ガス会社だけではなく、様々な会社がガス事業に乗り出すと予想されており、新規参入会社として消費者の選択肢が広がります。

例えば、今現在プロパンガスだけを販売している地域のガス会社が都市ガス事業に参入したり、2016年4月から始まった電力自由化で新規参入した通信会社もガス自由化には興味を持っているようです。

大手会社が次々と参入

最も有力と言われている会社として東京電力や関西電力、中部電力など大手電力会社が挙げられ、その他にも石油会社や大手総合商社などもガス事業へ参入してくることでしょう。

これら大手会社では、既にガスの取り扱いが始まっており、大口の需要家に対しての供給量で上位を独占しています。

もちろん大手だけではなく、中小企業や個人でもガス事業に興味を持ち始め、地域密着型のガス会社も数多く誕生することでしょう。

このように様々な会社がガス自由化に参入してくると言われていますが、これまでの都市ガス会社のように、安全性が確立していて、常に安定したガス供給が可能なのか疑問に感じます。

次の項でその疑問点を解決していきましょう。

ガス自由化での安全性

安全性

ガスというのは、一歩間違えれば自分はもちろん、近所にも多大なる被害を与えてしまう恐れのあるエネルギーであり、ガス自由化後もこれまでと同様に安全性が最重要視されます。

大幅に電気代が安くなる電力自由化には積極的に乗り、既に切り替えを行っている方も多いかと思いますが、ガスとなると話は別です。

ガス会社が変わることに対して、何らかの不安を抱えてしまう方も多いでしょう。

ガスの品質は全く変わらない

「ガス会社を切り替えた途端に有毒性のあるガスが供給される…」「品質が悪くガス爆発が起きやすくなる…」のように、ガスの品質面で心配する必要は全くありません。

日本では「ガス事業法」と呼ばれる、ガスの品質を維持するための法律が定められており、ガス自由化もこの法律は厳守されます。

とは言いましても、最近では大手でも品質管理や業務報告などで不祥事が目立っているため、法律を破ってしまうこともあるのではないか?と心配してしまうのも仕方ありません。

しかしガス会社を切り替えしたところで、安全性が低下するといったことは一切ありませんのでご安心ください。

共同のガス管を使用

ガス自由化後も、従来から設置されているガス管を使用するため、ガス管の所有者である大手ガス会社が厳しく管理をします。

全てのガス会社が同じガス管を経由してガスが供給されてくるワケですから、ガス会社を切り替えたとしても、自分の家だけ安全性の低いガスが供給されるなんてことはありません。

特定のガス会社を選んだことにより、有毒性ガスが送られてくる…そんな心配は絶対に無いのです。

ガス漏れなどのトラブル時の対応

どんなにガス自体に安全性が確立されていたとしても、ガス漏れなどのトラブル時にきちんと対応してくれないようであれば、安心してガスを供給してもらうことは出来ません。

しかしこの点に関してもご安心ください。

万が一のトラブル時には、これまで通りに地域のガス会社が対応してくれます。

ガス自由化が決定された当初、トラブル時も契約しているガス会社が対応するべきだという議論があったそうですが、新規参入会社の中にはガスの知識が低いところも多くあります。

そのため、全ての世帯に十分な安全性が確保されないということで、従来のガス会社が責任を持って対応してくれることになりました。

このように責任の請負がきちんとされていますので、私達消費者も安心してガス会社を切り替えることが出来ます。

ガス自由化で安定供給は大丈夫なのか?

大丈夫

ガス自由化後も安心安全にガスの供給を受けられるということをご理解いただけたかと思いますが、安定供給に関しても心配はいりません。

これまで通り、常に安定したガス供給が行われます。

新しく契約をしたガス会社の何らかのトラブルにより、ガス供給が停止することはありません。

地域のガス会社でフォローし、バックアップ体制が整っていますので、一切停止することなく、そのままガスが供給されます。

このバックアップ体制に関しては、ガス会社同士で取り決めしているワケではなく、国により決められていることですので安心してください。

ガス会社を切り替えたことで消費者に何らかのトラブルを生じさせないために、国が先頭に立ち、制度が作られているのです。

ガス会社の撤退や倒産による影響

影響

契約しているガス会社がガス事業から撤退したり、経営不振で倒産したりする可能性は考えられますが、ガス会社が無くなったとしてもガスはそのまま安定供給されます。

ガス管の所有者であるガス会社が「最終保障供給約款」と呼ばれるものを持っており、ガスの消費者がどこの会社ともガス契約が行われていないような状態になってしまった時に適用されるからです。

急にガスが使えなくなると生活に大きな支障を与えてしまうため、私達消費者は「最終保障供給約款」で守られているのです。

最終保障供給約款適用後には新しいガス会社を選ぶ

この最終保障供給約款は、一時的な緊急避難的なものであるため、地域のガス会社が安定供給を保障してくれるのは1ヶ月のみとなります。

1ヶ月を過ぎると最終保障供給約款が無効となり、ガスの供給が停止します。

つまりこの1ヶ月の間に、新しいガス会社を選ばなければなりません。

そのまま地域のガス会社と契約するのも良いですし、新規参入会社から探すのも問題ありません。

ここで注意点としまして、最終保障供給約款の適用中も当然ガス料金が発生しているということです。

ガス供給を保護してくれた地域のガス会社へ直接支払うことも可能ですが、新しく契約したガス会社にまとめて支払う方法もあります。

後者の方がガス料金は安くなるそうですので、万が一の時のために覚えておくと良いでしょう。

 

このようにガス自由化が始まったとしても、これまで通りに安全性の高いガスが安定して供給されることがわかったと思います。

せっかくガス料金が安くなる制度なのですから、積極的にガス会社の切り替えをすることをオススメします。

ただし必ずしもガス料金が安くなるワケではなく、場合によっては殆ど変わらなかったり、逆に高くなることもありますので、事前にきちんと正しい方法で見直しすることが大切です。

また今回の記事は、現段階における経済産業省のガスシステム改革小委員会が公開している資料を参考にして作成させていただきました。

今後、ガス自由化が本格的に始まることにより、内容が大きく変わる可能性も考えられますのでご注意ください。

ガス自由化でプロパンガスも安くなる4つの理由!

プロパンガス

プロパンガスの現状

オール電化住宅でない限り、殆どのご家庭では都市ガスかプロパンガスを利用しているかと思いますが、プロパンガスのガス料金は都市ガスと比べて高額だという現状があります。

それもそのはずで、公共料金である都市ガスに対し、プロパンガスは自由に価格設定が出来るからです。

出来ることならプロパンガスではなく都市ガスを利用したいものですが、地域によってはガス管の配管が整備されていないため、仕方なくプロパンガスを利用しなければいけないこともあります。

また都市ガス供給エリアであっても、アパートやマンションなどの集合住宅では、大家さんの意向により、プロパンガス会社と契約しているケースもあります。

相場を崩さない取り決め

プロパンガスの現状として、ガス会社同士で相場を崩さない取り決めが裏で行われており、相場以下でプロパンガスを供給してもらうのは難しくなっています。

これは価格競争が行き過ぎないためのガス会社同士による暗黙のルールであり、私達消費者がクレームを入れたところでどうすることも出来ないのです。

無償貸与の契約

プロパンガス会社と消費者の間では、無償貸与の契約が結ばれることが殆どで、一世帯でも多くの顧客を獲得するために、無料でガス設備を設置してくれます。

しかし無償貸与というのは名ばかりで、実際には消費者にわからないように、毎月の従量単価に上乗せしているのです。

これもプロパンガスの料金が高く設定されている大きな原因なのです。

人件費の問題

都市ガスはコンピュータにより遠隔管理されていることからメンテナンスでわざわざ現地にまで出向く必要が無く、また配管工事が終わっていれば、ガス供給にあたりガス設備を新たに設置する必要もありません。

それに対しプロパンガスはガス設備の設置が必要で、また各ご家庭へ定期的なメンテナンスに伺う必要があるため、どうしても人件費がかかってきます

この人件費に関しても、プロパンガスの基本料金と従量単価に含まれているのです。

ガス自由化でプロパンガス料金が安くなる?

安くなる

プロパンガスの料金は高い水準となっていますが、ガス自由化によってその現状も大きく変わろうとしています。

しかし忘れてはいけないのが、プロパンガスの自由化は既に1996年から始まっているということです。

つまり現時点で、消費者は自由にプロパンガス会社を選ぶことが出来るのですが、それでも上記のような様々な理由により、安くするのが難しいのです。

ではどうして都市ガスの自由化がプロパンガス料金へ影響を与える可能性があるのでしょうか?

マスコミの報道による価格競争で値下げ

電力自由化が始まった2016年、テレビやラジオ、新聞などで「電力会社を乗り換えよう」という言葉を頻繁に見たり聞いたりする機会がありました。

これと同じように、ガス自由化が始まることで各種メディアでは頻繁に報道されるようになります。

2017年のガス自由化は、都市ガスのみが対象ではありますが、「ガス会社を乗り換えよう」という報道があることで、プロパンガスを利用しているご家庭でも動きが活発化なると予想されています。

その結果、他社に乗り換えされないよう、プロパンガス会社は様々なお得なプランや割引プランを提供し、これまで行われなかった価格競争が始まります。

都市ガスへの切り替えを阻止するための値下げ

都市ガスのガス管が配管されていないエリアではその恩恵を受けることは難しいですが、もしプロパンガス利用者のエリアで配管がされていれば、都市ガス会社の積極的な宣伝活動により、都市ガスへ切り替えをする消費者も増えてくるでしょう。

この都市ガスへ切り替えされるのを阻止するため、プロパンガス会社では基本料金や従量単価の値下げが実施されると予想されます。

しかも中途半端な値下げでは顧客を維持することが出来ないため、都市ガス並のガス料金にまで値下げされる可能性が考えられます。

料金提示の明確化による値下げ

現在のプロパンガス業界では、料金提示が不明確であり、気が付いたらかなり値上げされているなんてことも普通にあります。

しかしガス自由化により、消費者のガス料金に対する関心が高くなり、プロパンガス会社に料金提示の明確化が迫られます。

消費者の厳しい目は、複数のプロパンガス会社の料金を徹底的に比較することになるでしょう。

他社と比較された場合、より安いガス料金を提示するプロパンガス会社に切り替えられる可能性があるため、全プロパンガス会社でガス料金の見直しが行われると考えられます。

都市ガス事業に新規参入し評判維持のための値下げ

プロパンガスと都市ガスは全く異なる業界であるため、プロパンガス会社が簡単に都市ガス事業に参入出来るワケではありませんが、生き残りを賭けて都市ガス事業を始める可能性も十分に考えられます。

つまり従来までと同じようにプロパンガスの販売を行いつつ、都市ガスの供給も行う二足のわらじでのビジネスです。

都市ガスで派手な割引を行っている反面、プロパンガスは高い水準のままでは、その会社の評判を落としてしまいかねません。

そこで評判維持のために、プロパンガスも値下げをする可能性が考えられます。

高いガス料金でもプロパンガス会社は生き残る

プロパンガス会社

ガス自由化の波で、プロパンガス会社でも確かに値下げが進むかもしれませんが、正直なところ、高いガス料金を維持したままでも、プロパンガス会社は生き残ります。

現在プロパンガスを利用している方からしてみれば残念な気持ちになってしまうかもしれません。

しかし日本の都市ガス普及率を見る限り、当分の間はプロパンガス会社を利用しなければいけない状況は続きます。

プロパンガス会社の存在は必要不可欠

現段階で都市ガスの普及率は53%というデータがあり、それに続きプロパンガスが44%、簡易ガスが3%となります。

このことからわかる通り、まだまだ半分程度しか都市ガスの普及が進んでいないのです。

つまり当分の間は、プロパンガス会社の存在は必要不可欠だということがわかります。

ガス自由化の波に飲まれること無く、これまで通りのガス料金でプロパンガスを供給していたとしても、都市ガスのエリア外である以上、消費者はプロパンガスを利用せざるを得えません。

既に裏では、プロパンガス会社同士で「ガス自由化後も値下げはしないように」という取り決めが交わされている可能性は十分にあります。

高い場合にはプロパンガス会社の切り替え

プロパンガス会社

プロパンガス会社の存在は確かに必要不可欠ですが、消費者にはその会社を自由に選べる権利があるワケですから、いつまで経ってもガス料金が安くならない場合には、思い切ってプロパンガス会社の切り替えを行いましょう。

ただし個人でプロパンガス会社の情報収集をするのには限界があり、適正な価格でガス供給をしてくれるプロパンガス会社を探すのは大変です。

営業トークに騙され、切り替えをした後に元々のガス料金よりも高くなってしまったら意味がありません。

プロパンガス協会に相談

もしプロパンガス会社の切り替えを検討しているのでしたら、プロパンガス協会に相談をしてみましょう。

有名なプロパンガス協会として、プロパンガス料金消費者協会があります。

協会へ相談することで、無料で切り替えのサポートをしてくれるだけではなく、プロパンガス会社と直接値段交渉もしてくれます。

プロパンガス会社の切り替え勧誘トラブルも多いため、プロパンガス協会なら安心です。

 

これから先、プロパンガス業界がどのように変化していくのかとっても楽しみです。

ガス自由化が、都市ガスだけではなくプロパンガスの料金にも影響が現れ、消費者にとって心から満足出来る割引サービスやプランが提供されることを期待しましょう。

お得なガス自由化の4つのメリットとデメリット

メリット・デメリット

ガスの自由化の仕組み

2016年から始まった一般消費者への電力自由化に続き、2017年にはガスの自由化が始まりますが、そのどちらにも共通して言えるのが「契約会社を選べる」ということです。

イギリスやドイツ、アメリカなどの諸外国では既に契約会社を選べるガス自由化が始まっており、これまでに多くのメリットやデメリットが報告されてきています。

そこでメリット・デメリットを知る前に、まずはガス自由化の仕組みを簡単にご説明します。

ガス供給方法は従来と同じ

ガスを各ご家庭に供給する際、ガス会社が設置しているガス管を通じて送られてくるのですが、ガス自由化後もこの仕組みは同じです。

新しくガス管が設置されたり、自由化に伴う新たな設備が設置されるワケではありません。

ただし新規で参入するガス会社は、自社でガス管を所有していないため、既存のガス管を利用させてもらう必要があります。

そのため、業者間で託送料金が発生し、新規参入会社はそれを支払うことでガス管の共同利用が出来るようになるのです。

安全性に変わりは無い

新規参入会社だからと言って、ガスの安全性が崩れてしまうようなことはありません。

そもそもガス自体はこれまでのガス会社のものを使用しますし、保安に関しても引き続き既存のガス会社が行います。

このことから新規参入会社とガス供給の契約をしたとしても、安全面の心配はいりませんのでご安心ください。

ガス自由化のメリット

メリット

契約する会社を選べるガス自由化は、直接的に私達消費者へメリットをもたらせてくれます。

もちろんデメリットもありますが、それは後述するとして、まずはガス自由化のメリットをご紹介していきます。

ガス料金が下がる

不況が続く現在、少しでも出費を抑えたいのは皆さん共通の思いかと思いますが、ガス自由化最大のメリットとして、ガス料金が下がるということが挙げられます。

これまでは住んでいるエリア毎、契約するガス会社が決められていましたが、そのガス会社を選ぶことが出来るようになるため、より安くガスを供給してくれるガス会社に乗り換えが可能となります。

ガス会社としては、一世帯でも多く契約を取りたいため、ガス会社間で激しい低価格競争が繰り広げられると予想されています。

ただしガス自体は海外からの輸入に頼っているため、値下げにも限界がありますが、それでも現在よりは安くなることは間違いないでしょう。

オプションの提供合戦

ガス料金の低価格競争にも限界があることから、各ガス会社では様々なオプションを提供することで他社との差別化を図ろうとします

新規参入のガス会社は、全くの異業種から参入してくることもありますので、それまで主な事業としていたサービスをオプションとしてお得に提供してきます。

例えば携帯電話会社がガス事業に参入してきたとします。

そこで携帯電話会社は、ガス供給の契約をすることで携帯電話の利用料金が割安になったり、ガスとの同時申し込み専用のお得なプランなどを用意してくる可能性もあります。

このようなオプションの提供合戦は、各社過激化することが予想されています。

もしかしたらあまりにも過激化し過ぎて携帯電話の実質無料のように、国の規制が入る可能性もありますので、これからの動向に注目しましょう。

都市ガスの供給エリアが広がる

これまで都市ガスの供給エリアはかなり限られていましたが、ガス自由化で都市ガスを希望する消費者が増えることで、供給エリアが広がる可能性があります。

現在都市ガスのガス管が設置されていないエリアに住んでいる人には都市ガスという選択肢は無く、料金の高いプロパンガスを利用するしかありませんでした。

しかし都市ガスの供給エリアが広がることで、プロパンガスから切り替えが可能になります。

プロパンガス利用者にとって、これほど嬉しいメリットはないでしょう。

消費者との密着した関係

既存の都市ガス会社でも事業所や営業所などを各地に置き、その地域に住んでいる人の意見を直接聞ける体制を整えていますが、ガス自由化によりその関係もより密着したものになります。

消費者の意見をきちんと聞き、より一層消費者目線に立ったガス料金の設定やサービスを提供してくれるようになるでしょう。

ガス自由化のデメリット

デメリット

ガス自由化には上記のように様々なメリットがあるのですが、反対にデメリットもあることも忘れてはいけません。

これらデメリットを理解し、ガス自由化に備える必要があります。

逆にガス料金が上昇することも考えられる

ガス自由化最大のメリットであるガス料金の低下は、逆にガス料金が上昇してしまうデメリットもあります。

少々矛盾した言い方ですが、ガス自由化の仕組み上、仕方の無いことなのかもしれません。

ガス自由化というのは、これまで国が保護下に置いていたガス料金を、その保護下から外しガス会社が自由に決めることが出来ることでもあります。

つまり、海外から輸入する天然ガスの原価が上がることで、その影響をそのまま消費者が受けることになるワケです。

どんなにガス会社がガス料金を安く設定していたとしても、国の保護下ではないため、原価が高くなれば安いままにしておくことは出来ません。

海外からの輸入に頼っている以上、このリスクは逃れることの出来ないデメリットと言えるでしょう。

料金の複雑化

ガス自由化のメリットの一つに「オプションの提供合戦」を挙げさせていただきましたが、あまりにもこの争いが激しくなることで、料金の複雑化が考えられます。

いわゆる「セット割引」であり、様々なオプションをセットにすることで料金体系が変わるというものです。

携帯電話にも複雑なプランが用意されているのと同様に、ガス料金も複雑化する可能性があります。

特に高齢者にとっては大きなデメリットになってくるかもしれません。

都市部と地方の格差

どんなに新規参入会社が増えたとしても、やはりその多くは都市部に集中するもので、その結果、地方との格差が生じます。

地方ではこれまでと変わらず現在のガス会社しか選ぶことが出来ないなんてことも十分に考えられます。

都市部集中型の日本では仕方の無いことかもしれませんが、この問題をどのような形で解決するのか今後に注目したいところです。

ガス自由化後の不安

作業服を着ている男性 黒背景

これまでのガス会社では、常に安定したガスを供給してくれていましたが、新規参入会社に乗り換えることで、その安定性が崩れてしまうのではないか?という不安があるかと思います。

確かにこれまで異業種だった会社が、ガス供給のトラブル時に適切な対応をしてくれるのか不安に思うものです。

しかしこの点に関しては全く心配はいりません。

ガス自体はこれまでと同じ成分で作られたガスが送られてきますし、万が一ガス供給が出来なくなるようなトラブルが生じた場合には、ガス管の所有権を持つこれまでの大手ガス会社が対応してくれます。

ですので、ガス自由化後に乗り換えたとしても、安定したガス供給はそのまま継続するのでご安心ください。

 

もう一つの不安が「ガス会社の倒産」です。

新しく契約したガス会社が経営不振に陥り、倒産に追い込まれる可能性も考えられます。

「倒産したらガスの供給が停止してしまうのでは?」と心配になるかもしれませんが、これに関しても何も心配はいりません。

ガス供給トラブル時と同様に、そのエリアを管轄している大手ガス会社へ自動的に切り替わり、ガス供給が停止することはありません

 

今回はガスの自由化のメリットとデメリットを簡単にご説明させていただきました。

ガス自由化というのは、基本的には私達にとって大きなメリットがたくさんあり、非常に喜ばしい制度です。

しかしそこには上記で挙げたようなデメリットもありますので、ガス会社の乗り換えをご検討されるのでしたら頭の中に入れておいてください。

ガス自由化の仕組みを知れば、メリットを最大限に活かせる!

ガス自由化の仕組み

これまで消費者に対して安定したガスを供給するため、法律によりガス会社を選択することは出来ませんでした。

ガス自由化が実施されることで料金低下やサービス向上など様々なメリットが生まれると予想されています。

それではガス自由化というのはどのような仕組みなのか、まとめていきましょう。

ガス自由化が開始される目的

ガス自由化の目的これまで私達消費者は、何も不自由すること無く都市ガスを利用してきていることから、わざわざ自由化にする意味は無いのでは?と疑問に感じます。

確かに自由化されたところで、ガス会社を選べるという選択肢は増えますが、供給されるガス自体が同じなのですから特にメリットは感じません。

しかしガス自由化にはきちんとした目的があるのです。

ガス料金の引き下げ

現在、世界的に見て日本のガス料金というのは非常に高い基準にあり、このガス料金の引き下げがガス自由化の目的の一つとして挙げられます。

例えばアメリカと比較して日本は約2倍のガス料金です。

日本という国は遠い場所から船を使ってガスを輸入していることから、ガス料金が高くなるのは仕方の無いことです。

ただ少しでもガス料金が安くなれば嬉しいですよね?

ガスの原価は決められているため、引き下げるのにも限界がありますが、それでも複数のガス会社が競合することによって、ガス料金が安くなることは間違いありません

サービス向上

ガス料金の引き下げに限界があるのでしたら、各社は別のサービスを付帯して消費者に対して自社を選んでもらう必要があります。

ガス自由化により考えられるサービスとして「セット割」が挙げられ、例えばガソリンや灯油などのセット販売です。

弊社とガス供給契約を結ぶことで、ガソリンや灯油をお安くご提供出来ますよ」などと各ご家庭に営業を仕掛けてくることでしょう。

このように、ガスの自由化は消費者にとって非常に喜ばしいことなのです。

ガス自由化の仕組みはガス管の共同利用で成り立つ

都市ガスはプロパンガスとは異なり、地中に埋められたガス管を利用して各消費者へガス供給が行われています。

建物の敷地内にガスボンベを設置するプロパンガスでしたら大規模な工事は必要ありません。

しかし都市ガスとなるとガス管を経由してガスを供給する必要があるため、ガス自由化により複数社のガス管を埋め込まなければいけないのでは?っと思ってしまうかもしれません。

もちろんそのような工事は必要無く、既存のガス管で安定したガス供給が可能なのです。

ガス管の共同利用とは

これまで地域のガス会社が独占していたガス管ですが、ガス自由化が始まることで、そのガス管を複数社で共同利用することになります。

つまり新たにガス管を設置する必要は無いワケです。

でもここで疑問に感じるのは「これまで都市ガス会社の負担で設置してきたガス管を、新規参入のガス会社が利用するのは、元々の都市ガス会社が負担してきたのだから分不公平では無いか?」ということです。

確かにその通りかもしれませんが、ガス自由化が始まっても、ガス管の所有権は元々の都市ガス会社にあります。

実は新規参入のガス会社は、「託送料金」を支払ってガス管を使わせてもらう仕組みなのです。

このようにすることで、ガス管の共同利用が可能になるのです。

各社のガスが混じっても大丈夫なの?

もう一つの疑問点として、「各ガス会社が供給するガスが一本のガス管の中で混ざってしまっても問題無いのか?」ということだと思います。

これまで一社のガス会社のガスしか通っていなかったガス管に他社の様々なガスが混じるとなると、心配になるのも無理はありません。

しかし、そもそもガスというのは国により規格が決められているため、様々なガス会社のガスが混じったとしても何の問題も無いのです。

大口向けのガス自由化は既に始まっている

それでも各社のガスが混じるのに心配してしまう方もいらっしゃるかと思いますが、実際に大口向けのガス自由化は既に始まっており、これまで大きな問題は一切起こっていません

各社ガスの管理はきちんと行われていますので、その点はご安心ください。

このことから「今まで使っていたガスの性質が嫌だからガスの自由化後には別のガス会社に乗り換えする」と思っても、結局自宅に届けられるガスは全く同じ性質のものなのです。

ガス設備定期保安点検について

ガス点検

ガス設備定期保安点検というのは、法律により3年に1回のガス設備点検が義務付けられている制度であり、これまでは地域のガス会社が点検を行っていました。

ガス自由化後、このガス設備定期保安点検は、従来通り地域のガス会社が担当するのか、それとも小売会社が担当するのかその仕組みについてご説明します。

内管の点検

内管というのは本管から枝分かれし、建物の敷地内地下を通っているガス管のことで、これはその敷地の所有者である消費者に所有権があります。

とは言いましても、内管もガス設備定期保安点検の対象となっており、ガス会社が定期的に点検しなければいけません。

ガス自由化後、地域のガス会社担当なのか、それとも小売会社担当なのか気になるところですが、実は内管に関してはこれまで通り地域のガス会社が担当することになります。

ちなみにガスメーターも同様に地域のガス会社により点検が行われます。

ガスコンロや給湯器などのガス機器の点検

ご家庭に設置されているガスコンロや給湯器などのガス機器は、排気ガス測定やガス漏れ点検などを行う必要があります。

これらガス機器の点検に関しては、小売会社が担当します。

ただ、現在のガス業界を見る限りにおいて、ガス会社が直接点検に訪問してくるワケではなく、その下請け会社が委託されて来ることが予想されます。

ガス自由化後の緊急時対応の仕組み

緊急対応

ちょっとしたトラブルが大きな事故に繋がる恐れのあるガスですから、ガス自由化後に発生した緊急時に各ガス会社がきちんと対応してくれるのか気になるところです。

安心安全にガスを使用できるために、責任区分はどのようになっているのかを説明していきます。

緊急時は地域のガス会社が対応

ガスのトラブルで最も多いのがガス漏れですが、このような早急に対応する必要性のあるトラブルに関しては、地域のガス会社が対応してくれます。

つまり「東京ガス」「東邦ガス」「西部ガス」「大阪ガス」などのガス管の所有権を持つ、これまで利用していたガス会社です。

新規参入のガス会社では緊急時の対応は処理し切れないだろうという議論が起こり、結果的にこれまでのガス会社が対応するということで落ち着きました。

これは法律により決められていることですので新規参入ガス会社によって緊急時の対策が異なるということはありませんのでご安心ください。

災害発生時のガス供給復旧までの対応

日本は地震大国であり、いつどこに住んでいようと、地震の被害に遭ってしまう可能性があります。

大きな地震が発生すると、全てのガス管の安全確認が取れるまでガス供給はストップします。

またあまりにも地震の被害が大きいと、地面を掘り起こし、ガス管を目視により確認する必要が出てきます。

このような災害時の対応は地域のガス会社はもちろん、小売会社も協力して対応し、責任を負うことになります。

ただし災害によりガス漏れやガス管の破損など、人命に関わってくるトラブルに関しては、地域のガス会社主導で対応します。

問い合わせ対応や点検は小売会社の役割

上記のように、緊急性の高いトラブルに関しては地域のガス会社が対応してくれるのですが、その他は小売会社が担当することになります。

例えば「いつガス供給が復旧するのか?」「安全は確保されているのか?」などといった消費者からの問い合せ対応です。

また家庭内に設置されているガス機器の点検なども小売会社の担当となります。

きちんと両社が連携してスピーディーに適切に対応してくれれば良いのですが、現状考えられている仕組みでは、少々消費者に戸惑いが出て来るかもしれません。

 

今回は、もう間もなく始まるガス自由化の仕組みについて簡単にご説明させていただきました。

ガス自由化は私達消費者にとってメリットの大きな制度であるため、従来のガス会社から新規参入のガス会社に乗り換えることでガス代の節約に繋がる可能性が高くなります。

法律により仕組みも確立していますので安心して乗り換えが出来ます

是非一度検討してみてはいかがでしょうか?