都市ガスの基本料金決定の仕組みは6パターン!

都市ガス

都市ガスの基本料金とは

電気や携帯電話、インターネット回線などと同様に、都市ガスも毎月支払わなければいけない基本料金が設定されています。

この基本料金というのは、たとえガスを使用しなかったとしても必ず支払う必要のある料金です。

でもどうして基本料金を支払わなければいけないのでしょうか?

検針の人件費

あらゆることをコンピュータで一括管理出来るようになった現代ですが、ガスに関しては各ご家庭に設置されているガスメーターを見てガス使用量を確認する必要があります。

この際、各都市ガス会社の検針員が毎月1回ガスメーターの検針をするのですが、当然のことながら検針員という人件費がかかってきます。

都市ガスを供給しているを一軒一軒回らなければいけませんので、人件費もかさばります。

この人件費が基本料金に含まれているのです。

安全確保のためのメンテナンス

少しのトラブルが重大な事故を引き起こしてしまう可能性のあるガスだからこそ、日頃からのメンテナンスが非常に重要となります。

都市ガスが安全に各ご家庭に供給されているかは、遠隔でも確認出来るシステムが確立していますが、ガス会社による定期的なメンテナンス、そして法定検査などでは人の目による確認をしなければいけません。

この安全確保のためのメンテナンス費用も基本料金の一部が使われています

私達が安心安全に都市ガスを利用し続けるために、基本料金は必要不可欠なものだと認識しておきましょう。

都市ガスの基本料金の仕組みと決定方法について

料金

基本料金がどのような用途に使われているのかを理解したところで、その基本料金の仕組みと、料金決定の方法についてご説明します。

「お隣さんの基本料金は1,000円を切っているのに、我が家は1,000円以上もする」など、都市ガスの基本料金に疑問を感じたことがある方も多いかと思います。

また「先月と今月の基本料金が違う!?これってどういうこと?」と、送られてくる検針票を見て、基本料金の違いに疑問を感じたことってありませんか?

実はこれには都市ガスの基本料金に独自の仕組みと決定方法があるからなのです。

ガス使用量による基本料金の違い

最初に知っておきたいこととしまして、都市ガスの基本料金というのは、ガス使用量によって段階的に変わってくるということです。

簡単に言ってしまえば、ガス使用量が少なければ少ないほど基本料金は安くなり、逆にたくさんのガスを使用することで高くなります。

これが同じエリアでも各ご家庭によって基本料金が異なる理由であり、さらに毎月のガス使用量に大きな変化があった場合にも、当然その都度基本料金が変わってきます。

段階別基本料金の一例

ガス使用量に応じて段階的に基本料金が変わってくると言いましても、各都市ガス会社により設定が異なります。

ただし段階的に基本料金が変わるという仕組みについては各社同じです。

それではその一例として東京ガスにおける基本料金の仕組みと決定方法を挙げてみます。

東京ガスの一般契約料金

料金表 1ヶ月のガスご使用量 基本料金
A表 0㎥から20㎥まで 745.20円
B表 20㎥をこえ80㎥まで 1,036.80円
C表 80㎥をこえ200㎥まで 1,209.60円
D表 200㎥をこえ500㎥まで 1,857.60円
E表 500㎥をこえ800㎥まで 6,177.60円
F表 800㎥をこえる場合 12,225.6円

上の表を見ての通り、A表はガス使用量が0㎥だったとしても、基本料金として745.20円を支払わなければいけないことがわかります。

平均的な都市ガスの使用量は、一般家庭で20㎥前後ですので、安くて745.20円、高くても1,036.80円で収まります。

またガスの使用量というのは、季節によっても違いが出て来るもので、夏場は15㎥前後、冬場は28㎥程度が一般家庭の平均使用量となります。

このことから、夏と冬で基本料金が異なるというのが一般的です。

C表以上の基本料金は企業や工場など、相当量のガスを使用する施設が殆どですので、数人の一般家庭で適用されることはまずありません。

基本料金が高くなればガス単価は安くなる

東京ガスに限らず全ての都市ガス会社に共通していることですが、基本料金が高くなればなるほど、ガス単価は逆に安くなります。

例えば東京ガスでは基本料金A表が適用された場合、ガス単価は142.66円ですが、B表では128.08円と、14.58円の違いがあります。

とは言いましても、基本料金の差が数百円単位と大きいため、ガスをたくさん使用すればそれだけお得になるというワケではありませんのでご注意ください。

あくまでもガス単価が多少安くなるだけで、トータル的に考えるとやはり支払金額は大きくなります。

都市ガスとプロパンガスの基本料金比較

プロパンガス

「我が家ではたくさんのガスを使用するから基本料金を考えてプロパンガスに乗り換えした方が良いのか?」と都市ガスからプロパンガスへの乗り換えを考える方もいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。

都市ガスとプロパンガスとでは、基本料金が大きく異なりますし、ガス単価も全然違います。

一般的なプロパンガス会社が設定している基本料金は、平均して2,000円程度で、ガス単価は300~500円ほどが相場です。

つまり毎月のガス料金は、概ね倍になると思って間違いありません。

ですので、都市ガスの供給エリアでしたら、どんなにガス使用量が多かったとしても、わざわざプロパンガスへ乗り換えする料金的なメリットはありません。

プロパンガスが高い理由

都市ガスと比較してプロパンガスが高い理由として、やはり各ご家庭の敷地内に専用のガスボンベを設置する必要があるからです。

ガスボンベがガス容量が決められているため、定期的にガスボンベを交換する必要があります。

さらに都市ガスのように遠隔による安全性のチェックが不可能なため、どうしても各ご家庭を周り、メンテナンスをする必要がありますし、もちろん検針もしなければいけません。

またプロパンガスの料金というのは、各社自由に決められるのですが、ガス会社同士の価格競争が行われていないという事実があります。

このことから、プロパンガスは都市ガスと比べてトータル料金が高く設定されているのです。

ガス自由化で変わる都市ガスの料金体制

料金体制

今年の電力自由化に次いで、2017年4月からガスの自由化が始まり、これによって都市ガスの料金体制に大きな変化が現れるだろうと予想されています。

ガス自由化というのは、消費者が契約するガス会社を自由に選べることになる制度であり、これから新規に参入するガス会社が続々と増えてくるかと思います。

各社では少しでも多くのご家庭へガス供給を行いたいため、料金を下げたり付加サービスをつけたりなど、様々な「ウリ」を提供してくることでしょう。

基本料金のみの定額制

これまではガスを使用すればするほどトータル的なガス料金が増えていくのが普通でしたが、ガス自由化が始まることにより、基本料金のみを支払う定額制のサービスが提供されるだろうと言われています。

つまり携帯電話などにもある「定額制プラン」のことであり、どれだけガスを使っても基本料金を超えることが無くなるのです。

または、モバイル通信で「○ギガプラン」といったネット接続が可能な容量が制限されるプランのように、ガスでも「20㎥までコミコミ1,500円!」「50㎥まで定額2,000円!」などと言った制限アリの定額プランも検討されているようです。

基本料金の大幅値下げ

基本料金の仕組みは従来のままで、基本料金を全体的に値下げするといったことも考えられます。

むしろ殆どのガス会社は、この方法で顧客獲得を狙ってくることでしょう。

どちらにせよ、私達消費者にとってガス自由化は、願ったり叶ったりの制度と言っても過言ではありません。

 

今回は、都市ガスの基本料金について色々と書いていきましたが、その仕組みをご理解いただけましたでしょうか?

ここでご紹介した基本料金の仕組み以外にも、現在では各社様々なプランを取り扱っています。

最適なプランを選んでガス料金を安くし、また限りある資源でもあるガスですから、節約は常に心掛けておくことが大切です。

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