ガス自由化にはメリットだけではなく、2つのデメリットもある!

ガス会社

ガス自由化のメリットとデメリット

いよいよ2017年からガスの小口需要が自由化されます。

あえて小口需要と付け加えますのは、工場などの大口需要に対する自由化はかなり前にすでに終わっているからです。

さて今回の自由化に対して人々が期待することはいったい何なのでしょうか。

いろいろあるでしょうが、なんと言っても最も期待が大きいのはガス料金の値下げです。

それは自由化によって多くの業者が参入するため価格競争が起きることが予想されるからです。

つまりこれまでは東京ガスや大阪ガスなどの大手企業の寡占状態が続いていたものが、他業界などからの多数の新規業者が参入することによって競争原理が働くため、マーケットシェアが分散すると考えられるからです。

ちなみに現在のマーケットシェアは売上げランキング第1位の東京ガスと第2位の大阪ガスの2社で実に70%近くも占めているのです。

これでは資本主義の大原則である健全な競争原理が働きません。

それ故に人々は自由化がそれを是正してくれると期待を寄せているのです。

ガス自由化後の複雑な料金体系に消費者は混乱しないか?

選択

ガス自由化で料金が引き下げになるのは大歓迎なのですが、はたして喜んでばかりいて良いのでしょうか。

と言いますのは、自由化で参入してくる多くの業者は既存のガス会社と提携して新しい料金体系で市場に臨もうとしているからです。

そうなれば業者の数に応じて「セット割プラン」の数が多くなると考えられます。

少しだけ増えるのなら良いのですが、どうもそうではなさそうで、大量に増えると予想されています。

ということは、ユーザーはどれを選べば良いのか、と選択に迷ってしまいます。

つまり選択肢が多すぎるため混乱を招くのです。

それもそうでしょう。

既存の電力会社だけを見ても、そのほとんどがガス販売を強化しようとしているからです。

例えば東京電力1社をとって見ても、提携先はガス会社、携帯電話会社、有線放送会社など多岐に及んでおり、それら各社と新しい料金体系を組んで新料金として打ち出すのです。

それだけではありません。

ポイントサービスの名の下にクレジット系のポンタ、Tポイント、リクルートなどとも提携して新しいポイントサービスを企てているのです。

消費者はこれだけ多くの中から新たな料金を選択することになるのです。

これでは混乱を招くのが当然といえるかもしれません。

ガス自由化では消費者が損することもある!

上でも触れましたようにガス自由化は料金が下がることが期待できますから、本来は消費者にとってありがたいことなのですが、新料金の選択肢があまりにも多いため、混乱を招かないか?という疑問点があります。

そうしたことも踏まえて、ここからはガス自由化で消費者は損をしないか、という観点からその注意点をみてみます。

選択肢の多さに惑わされてはいけない

前述のようにガス自由化では既存のエネルギー会社の事業拡大と、他業界から新たに参入する会社が入り乱れて、新しい料金体系の商品が売り出されます。

それだけに大変な数の新料金プランが生まれることが予想されます。

数が多ければ選択が難しくなります。

ユーザーは新料金プランを選ぶに際しては冷静に臨み、混乱を起こさないよう注意する必要があります。

プラン内容の不透明さを見破らなければいけない

今回の自由化は、ガスだけの自由化ではなく、電力の自由化も含めた総合的なエネルギーの自由化です。

それ故に電力会社がガスも供給でき、ガス会社が電力も供給できるようになるのです。

ということは既存の会社だけでも取扱商品が2倍になるのです。

これに他業界から新しい業者が参入してくるのです。

これを聞くだけでも自由化後の市場の混乱が容易に予想できます。

心配なのはこの混乱に乗じて、料金や内容で透明性の怪しい商品が出回ることです。

したがって消費者は喜んでばかりではいけません。

確かな選択眼で臨み、そうしたものを見破らなければいけないのです。

ガス自由化で予想されるメリットとデメリットは?

メリット

長い間寡占状態が続いてきた都市ガスの市場が自由化されれば、電力の既存業者をはじめ、他の業界からの多数の業者の参入が予想されます。

その結果競争原理が働きますから、料金の値下げが起きるのは当然のことです。

それに加えてサービスが多様化することも予想されます。

また付帯的なこととして、ガス管の整備があげられます。

つまりガス管が今より整備され、普及網が拡大されるのです。

以上の点を踏まえて考えれば、自由化のメリットは次の3点になります。

  • ガス料金の値下げ
  • ガス供給に関するサービスの向上
  • ガス管網が整備、拡大される

ガス自由化ではデメリットも忘れてはいけない

多くの消費者はガス自由化に対して、料金値下げをはじめとして良いイメージばかり抱いていて、デメリットとも言える悪いイメージは忘れ去っている感があります。

でも世の中のことにはすべてメリットがあればデメリットが付随してくるのです。

前述した問題も含めて、ガス自由化における想定内のデメリットは次の点です。

選択肢が多すぎて選ぶのが難しい

ガス自由化に際して参入してくる業者の数を考えてみてください。

既存の電力会社及び700社以上に及ぶ新電力と呼ばれる会社、こうした会社が自由化に伴ってガス市場にどっと参入してくるのです。

これでは「混乱するな」という方が無理なのかもしれません。

価格が安定しなくなる

これについては日本より遥か先に自由化された欧米を見ればよく分かります。

欧米のガス料金はLNG(液化天然ガス)の価格の変動にともなってガス料金の料金は不安定になっています。

なぜならガス料金は燃料の国際価格に連動するからです。

日本にも同様の結果がもたらされると予想されます。

まとめ

今回のガス自由化に対しては、多くのユーザーが、どちらかというと料金値下げなどのメリットの方にばかり目を向けており、一方のデメリットの方は無視している傾向があります。

しかし自由化によってあまりにも多くの新規参入があるため、市場は少なからず混乱を招きます。

それ故にユーザーもまた混乱する可能性があるのです。

その結果、料金の正しい選択ができなかったり、新商品に紛れこんだ問題のある商品を選択してしまうこともあり得るのです。

そんなことのないようにメリットばかりではなく、デメリットの方にもしっかり目を向けなければいけません。

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