シェールガスが家庭にもたらすいい影響ベスト3!

油田

シェールガスが家庭にもたらすいい影響ベスト3

シェールガスが普及することで、家庭にも良い影響が還元される可能性があります。

1.ガソリン代が安くなる

シェールガスが普及することで、天然ガスの価格が下がるため、天然ガスを燃料とした自動車のシェアが増えることから、将来的にガソリン代が安くなるかもしれません。

天然ガスを燃料とした車は、パキスタンやイランやアルゼンチンやブラジル、インド、中国といった国で多く走っています。(パキスタンでは310万台)

今後天然ガス車が増えていくと同時に、シェールオイルがより多く採掘されるようになるため、石油価格、とりわけガソリン価格に影響が出る可能性があります。

2.航空運賃が安くなる

シェールガスが普及することで、航空運賃が安くなる可能性があります。

飛行機の燃料は石油から精製されていますので、飛行機の運賃にも燃油サーチャージとして、利用者から料金の一部として支払われます。

ところが、シェールガスやシェールオイルの登場で、石油価格の下落などが起こる可能性が出てきたため、将来的には消費者の支払う航空運賃にも良い影響が出るのではないか?と言われています。

3.食料品が安くなる

シェールガスが普及すればするほど、新たなエネルギーのひとつとして作られてきたバイオエタノールの価値が下落する可能性があります。

バイオエタノールは、とうもろこしを原料として作られていますが、バイオエタノールの市場価値が下がることで、生産量も減少することになりますので、使わなくなったとうもろこしが余り、結果的にとうもろこしの値段も下がることになります。

とうもろこしを作っても高く売れなくなった農家は、大豆や小麦を作るようになります。

そうなると、大豆や小麦が市場にこれまでよりも多く流通することになりますから、大豆や小麦の値段も安くなります。

大豆や小麦が安くなるということは、牛や豚などの飼料が安くなるということにもつながります。

そして最終的に、パスタやうどんなどの麺類やパン、牛肉や豚肉などの値段が下がることになるかもしれません。
(あくまでも予想です)

シェールガスによる環境汚染

池

シェールガスは必ずしも良い影響だけを与えるわけではありません。

シェールガスを採掘していくことで、環境汚染も引き起こされています。

確認されているのは、「地震の誘発」「大気汚染」「水質汚染」の3つです。

 

この中で特に深刻な状況となっているのは、「水質汚染」です。

シェールガスを採掘することで、その地域の井戸水に油が混じったり、シェールガスの採掘で使用される化学物質で汚染されてしまったというケースが報告されています。

そのため、フランスでは、水質汚染を防ぐために、2011年に水圧破砕によるシェールガスの採掘を法的に制限しています。

ブルガリアでも、2012年から水圧破砕の禁止をしたり、南アフリカでも水圧破砕が禁止となっています。

ドイツもシェールガスの採掘に対しては、環境汚染への懸念から、慎重な姿勢を貫いています。

一方、アメリカでは、2012年から水圧破砕の際に漏れ出るすべてのメタンを回収することを義務付けることで、大気汚染への対策をしています。

採掘が盛んなテキサス州では、水圧破砕に使われる「専用の水」に含まれる化学物質(添加薬品)の内容報告を義務付けるようになりました。

ニューヨーク州では、井戸の周りや水源となる区域でのシェールガスの採掘を禁止しています。

そしてニュージャージー州では、水圧破砕が全面的に禁止となっています。

シェールガスと天然ガス

油田

シェールガスは、天然ガスの一種ではありますが、一般的な天然ガスとは少し違います。

一般的な天然ガスは在来型天然ガスに分類され、シェールガスは非在来型天然ガスに分類されます。

砂岩層とシェール層

在来型の天然ガスは、砂岩層と呼ばれる地下数100メートルに溜まっています。

長い期間を経て砂岩層に溜まっていたガスが、ゆっくりとゆっくりと移動した結果、たくさんのガスが集まってガス田と呼ばれる場所が誕生します。

そのガス田の真下に向かって井戸を掘り出していきますと、ガスが噴き出てきます。

ある程度の量が採れると、一旦ガスが噴き出るのは止まってしまいますので、その後には井戸に海水を入れて残っているガスを噴出させます。

この方法で採掘できるのが、在来型の天然ガスです。

 

シェールガスは、地下2,000メートルから3,000メートルという、在来型の天然ガスよりもかなり深いシェール層と呼ばれる場所にあります。

シェールガスの採掘は、在来型の天然ガスとは異なり、まずはシェール層に対してパイプを通した後に、高圧の水を流してシェール層を砕いて「ひび割れ」の状態を作ってから、その隙間よりガスを採掘します。

シェールガスの採掘のための3つのキーワード

シェールガスの採掘には、3つのキーワードがあります。

「水平掘り」と「水圧破砕」と「マイクロサイスミック」です。

1.水平掘り

最初にドリルを使って、シェール層のある位置(地下2,000メートルから3,000メートル)まで垂直に穴を掘っていきます。

その次に、地下2,000メートルから3,000メートル地点のシェールガスがある層に沿うように、直径2メートルから3メートルの穴を水平に掘っていきます。

これが「水平堀り」です。水平堀りの距離は、だいたい1キロメートルから2キロメートルと言われています。

2.水圧破砕

最初に垂直に掘った縦の穴と、水平掘りでできた横の穴に、500気圧から1,000気圧の高圧の水を流します。

この「水圧破砕」によって、人工的なひび割れの状態を作り出して、シェールガスの主な成分のメタンガスが流れ出るように仕向けます。

ひび割れを効果的に作るためには、闇雲に圧力をかければ良いというわけではなく、水圧をかけるポイントを50メートルから100メートルの「丁度良い」というところでコントロールする必要があります。

そして水圧破砕に使用するのは、ただの水ではありません。

水が9割と、残りの1割にプロパントと呼ばれる砂の粒のような物質と化学物質(添加薬物)で構成されています。

そのプロパントの力で、ひび割れの隙間を絶妙に支えることで、シェールガスが流れ出すための道を作ります。

3.マイクロサイスミック

マイクロサイスミックとは、前述した水圧破砕をする際に起きる振動がどのくらいなのかをチェックすることで、「水平掘り」でできたひび割れの形状を解析することです。

このマイクロサイスミックの結果から、シェールガスの産出量の予測をしていきます。

シェールガスの埋蔵量

シェールガスの埋蔵量は、2011年にアメリカのエネルギー省が推定値を出しています。

1位は中国の36兆立方メートル2位はアメリカの24兆立方メートル、3位はアルゼンチンの22兆立方メートル、4位はメキシコの19兆立方メートル、5位が南アフリカの14兆立方メートル、6位はオーストラリアの11.2兆立方メートル、7位はカナダの11兆立方メートル、8位はリビアの8.2兆立方メートルとなっています。

日本の場合は、そもそもシェール層が少ないため、シェールガスの採掘には向いていないとされていることから、マーセラス(ペンシルバニアなど6州)や、テキサス州にあるヘインズヒルやイーグルフォードやカナダでのシェールガス事業に出資や参画をしています。

ちなみにシェールオイルに関しては、2012年10月に秋田県にある鮎川油ガス田からの採掘が認められています。

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